診療科目のご案内

泌尿器科・生殖器科

泌尿器科

泌尿器は血液をろ過して体に必要なものを血液中に戻し、老廃物を尿に排泄する役目を担っています。
腎臓、尿管、膀胱、尿道より構成されます。
どこに病変があるかで症状も変わってきますが、血尿、頻尿、排尿障害、多飲多尿といった症状が多いです。尿検査や血液検査、レントゲン検査、超音波検査で病変や原因を探していきます。

膀胱炎

膀胱に炎症がおこり、頻尿や血尿といった症状が表れます。
頻尿はトイレに行く回数が増え、少量ずつ何回も尿をします。
原因として代表的なものには細菌感染や結石症があります。

結石症

体内のミネラル分が尿中で結石となります。
膀胱にできれば膀胱炎の原因となりますが、尿管や尿道で閉塞した場合は尿路閉塞となります。
尿が出ない状態では体に老廃物がたまり、尿毒症の状態となりますが、この状態はとても危険です。
閉塞の状態は早めに解除しなくてはなりません。
結石は種類やできた場所により治療法が異なりますが、食餌療法で溶かしたり、手術で除去したりします。

腎不全

腎臓の機能が低下し、尿に老廃物を十分に排出できなくなります。
その結果、体内に老廃物がたまり、尿毒症の状態となります。
ワンちゃんも猫ちゃんも高齢で慢性的な腎不全が多くみられますが、慢性腎不全では腎機能の回復は望めないため、治療は体に老廃物をためないように長期的に行う必要があります。

生殖器科

生殖器の病気は雄では精巣、陰茎、前立腺の病気、雌では子宮、卵巣、膣の病気があります。
代表的なものは以下の通りです。

子宮蓄膿症

子宮に膿がたまる病気です。
細菌感染が原因となります。
陰部よりおりものが出ると発見されやすいのですが、出ないタイプもあり、この場合は発見が難しくなります。
他の症状としては元気・食欲の低下、多飲多尿といった症状がありますが、この症状は子宮蓄膿症以外でも見られ、特徴的ではありません。
子宮蓄膿症は重症例では命に関わる病気です。
治療としては手術が第一選択になります。

停留精巣

精巣は出生後、お腹の中にありますが、成長の中でだんだん降りてきます。
停留精巣は精巣が正常な位置に降りてきていない状態です。
この場合、お腹の中や股のところに留まります。
高齢になると正常に降りているケースに比べ腫瘍化する確率が高くなるため、適切な時期に去勢手術をすることが推奨されます。