診療科目のご案内
整形外科
整形外科は骨や関節とそれを取り囲む筋肉や神経系からなる運動器を診断、治療する外科です。
骨折や脱臼、靭帯損傷、関節炎などがあります。
整形外科では場所の特定が重要なので、問診、視診、触診で場所を絞り込んでいきます。
痛みを伴うものも多く、場合によっては手術が必要となるケースもあります。
当院では高度な技術が必要な手術の場合は二次病院への紹介も行っております。
代表的な疾患には以下のものがあります。
骨折
落下や外傷により骨が折れた状態です。
レントゲンで診断していきますが、ギプス固定や手術が必要になるケースが多いです。
骨がくっつくまでに時間がかかるため、治療は長期にわたります。
ギプス固定や手術部位を舐めないようにエリザベスカラーをする必要も出てくるでしょう。
ワンちゃんや猫ちゃんは人と違って骨折していても安静にしていてくれませんので、治療しても癒合不全となるケースがあります。
このため飼い主様にも治療の際には病状・治療方針をよくご理解していただき、協力していただくことが必要となります。
膝蓋骨脱臼
ワンちゃんで多い疾患です。
通常、膝蓋骨（膝のお皿）は滑車溝という溝にはまっていますが、膝蓋骨脱臼では内側や外側に外れます。
膝蓋骨脱臼は通常の運動では外れず、指で押したときだけ外れるようなものから、常に脱臼して溝に乘らないようなものまで様々です。
症状も無症状なものから頻繁に後肢を挙上したり、歩様の異常を起こすものまで様々です。
症状と病状をみながら治療を考えていきます。
前十字靭帯損傷
ワンちゃんで多い疾患です。
前十字靭帯は膝にあり、上の大腿骨と下の脛骨をつなぎ止めていて、体重がかかったときに脛骨が前方に飛び出したり、内側に捻じれるのを防いでいます。
老齢になると靭帯が弱くなり発生数も増えます。
そのほか肥満でも靭帯にかかる負担が大きくなり損傷しやすくなります。
痛がって後肢を挙上することが多く、診断の難しい疾患の一つです。