診療科目のご案内
ワンちゃんや猫ちゃんも脳で物事を考え、記憶をしています。
脳の役割は他にも目で見た画像の統合や味覚や痛覚などのたくさんの役割がありますが、体温調整をはじめとする生きていくためになくてはならない数多くの機能も持っています。
脳は手足を動かすために指令を送りますが、この指令は脊髄を通って末端の神経へと伝わります。
脊髄に障害があった場合、脳からの指令が手足にうまく伝わらず、麻痺をおこします。
脳や脊髄の疾患はレントゲンでは分からないことが多いのですが、MRI検査により診断できるケースも増えてきました。
脳や脊髄の疾患の代表的なものは以下の通りです。
耳を中へ中へと進むと鼓膜がありますが、それより内部を中耳といいます。更に奥に進むと内耳という領域に達します。
前庭は内耳の一部です。
内耳は平衡感覚を司る器官で、ここに障害があると斜頸、斜視、旋回運動といった症状がおこります。
外耳炎から波及することがありますが、特発性と言われる原因のよく分からない前庭障害もあります。
脳脊髄液の過剰な貯留により、脳組織が圧迫されて症状が出ます。
障害を受けた部分により症状が違いますが、主な症状としては麻痺や発作、活動性の低下、行動異常といったものがあります。
椎間板ヘルニアは椎間板が脊髄を圧迫することにより手足に麻痺などをおこす病気です。
症状が進むと排尿困難や痛覚の消失といった症状が出てきますが、排尿困難は命に関わる部分です。
圧迫の度合いにより症状の程度は様々ですが、軽症の場合は内科療法が選択されることもありますし、手術が必要となるケースもあります。
椎間板ヘルニアの診断には麻酔下でのMRIや脊髄造影をしてレントゲンでチェックする検査が有用です。
環椎軸椎不安定症は環椎(第一頸椎)と軸椎(第二頸椎)の間にある歯突起や靭帯の異常でこの部分が不安定となり、脊髄が圧迫されてしまう病態です。
頸部痛や麻痺の症状が出ますが、重症例では呼吸障害で命に関わるケースもあります。