手術のご案内
子宮蓄膿症手術 | 10件 |
---|---|
胃切開手術 | 3件 |
腸切開手術 | 5件 |
膀胱結石摘出手術 (膀胱切開手術) |
4件 |
尿道結石摘出手術 (尿道切開手術) |
1件 |
会陰尿道造廔術 | 2件 |
会陰ヘルニア整復手術 | 2件 |
横隔膜ヘルニア整復手術 | 1件 |
臍ヘルニア整復手術 | 2件 |
鼠径ヘルニア整復手術 | 1件 |
チェリーアイ整復手術 | 2件 |
創傷処置 | 1件 |
2021年3月16日から2024年10月31日までの累計となります。
子宮蓄膿症は子宮の細菌感染により膿が貯留する病気で治療が遅くなると命に関ります。
子宮蓄膿症の手術は子宮と卵巣を切除し感染源を取り除きます。
手術後も全身に回った細菌の毒素で状態が悪化することもあるので注意が必要です。
異物の誤飲で胃の中に異物がある場合に行います。
内視鏡で取れない大きさの異物であったり、食道を傷つけるような恐れのある鋭い異物はお腹を開けて胃を切って異物を取り出し縫合します。
手術後は絶食が必要になり数日してから食餌を再開していきます。
異物の誤飲で腸に異物がある場合に行います。
腸の異物は内視鏡では取れないため、お腹を開けて腸を切って異物を取り出し縫合します。
異物が腸に詰まると腸閉塞となりますが、重度の場合では腸が壊死してくるので、閉塞部の腸の切除が必要になる場合もあります。
胃切開手術と同様で絶食が必要になります。
膀胱内にある結石を手術で取り出します。
お腹を開けて膀胱を切開して結石を取り出したのち取り残しのないように生理食塩水で何度も洗浄を行います。
非常に小さな結石は注意していても取り残すこともあるのでレントゲンを確認しながらできるだけ取り残しのないようにしています。
雄の犬で尿道内(膀胱より後ろの尿路)の結石を取り出すために行う手術です。
尿道カテーテル(管)を使用し、生理食塩水などの噴射で結石を膀胱内に押し戻せれば膀胱切開手術を行いますが、尿道に詰まって動かない場合は手術によって取り出します。
尿道は狭いため、縫合すると狭窄をおこし、尿路閉塞になる危険性があるため尿道カテーテルを挿入して尿道を確保して傷口の修復を待ちます。
雄の猫の尿道は出口の手前で狭くなっており結石ができると尿道閉塞となりやすい構造になっています。
この手術では尿道を切開して太い部分まで切り上げ、皮膚と縫合する手術です。
尿道閉塞が解除できない場合に適応となります。
この手術を行っても尿道より大きい結石ができれば閉塞しますので、結石の食餌管理は必要になります。
去勢手術をしていない雄犬では高齢になると尾から肛門周囲の筋肉が薄くなり、筋肉同士の隙間に腸管や膀胱などの腹腔臓器が入りこむ会陰ヘルニアを発症することがあります。
多くが排便障害を起こすために手術が必要になることも多いです。
会陰ヘルニアの手術は隙間に出てきている腹腔臓器を押し戻し、筋肉同士を縫合して再脱出しないようにします。
隙間が大きすぎるときは医療用のメッシュを使用したりして穴をふさぐといったような術式の変更も必要になることがあります。
会陰ヘルニアは再脱出したり、手術後の便のしぶりが出やすいので注意の必要な手術です。
去勢手術をしていないと更に筋肉が萎縮して再脱出する危険性が高まるので会陰ヘルニア整復手術の際には去勢手術も同時に行います。
交通事故や腹部に強い力が加わることにより横隔膜が破れて腹腔内臓器(肝臓や腸管)が胸腔内に脱出する横隔膜ヘルニアを整復する手術です。
脱出している肝臓や腸管を腹腔内に戻し、横隔膜を縫合して元の状態に戻します。
この手術が必要になる動物では呼吸の状態が悪くなっているのと肝臓の整復時に出血を起こしやすいので注意が必要な手術と言えます。
臍ヘルニア(でべそ)を修復する手術です。
大きいものでは腸管などの腹腔臓器が入り込むことがあり、それを予防する手術です。
内容物を戻した後、吸収されない糸でヘルニアの穴を縫合します。
臍にあるヘルニアは臍ヘルニアと言いますが、鼠径部(股のところ)にあるヘルニアを鼠径ヘルニアと言います。
大きいものでは膀胱が入り込むものもあります。
鼠径部の穴には血管と神経が走行しているため、内容物を戻した後は少し隙間を残して縫合します。
目頭の部分にある瞬膜の裏側には瞬膜腺という涙を作っている腺があります。
この瞬膜腺がひっくり返って瞬膜から表に出てきてしまったものを元の位置に戻す手術になります。
脱出した瞬膜腺はその外観からチェリーアイとも言われます。
瞬膜腺は涙を作って目を乾燥から守っているので切除せず、眼窩の骨膜に糸を使って固定するか、瞬膜の中に埋め込むようにして縫合して脱出しないようにします。