手術のご案内
体表・皮下腫瘤摘出手術 | 19件 |
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乳腺腫瘍摘出手術 | 9件 |
肛門嚢腺癌摘出手術 | 1件 |
眼瞼腫瘍摘出手術 | 3件 |
脾臓摘出手術 (脾臓腫瘍・巨大血腫) |
4件 |
陰部腫瘍摘出手術 | 2件 |
卵巣腫瘍摘出手術 | 1件 |
耳介内側腫瘍摘出 | 1件 |
2021年3月16日から2024年10月31日までの累計となります。
皮膚や皮下組織にできた腫瘤を摘出します。
腫瘤には腫瘍の他に正常細胞が過形成したものや炎症によるもの、毛穴の角質や脂が袋状にたまっているものなどいろいろなケースがあります。
腫瘤の種類によっては大きく深く切除することが必要です(悪性腫瘍では根が深いものがあります)。
切除した腫瘤は専門医のいる検査センターに検査を依頼し、切除した腫瘤が何であるかを調べます。
犬では左右5対、猫では4対の乳腺を持っています。
乳腺はリンパ管が走行していて乳腺腫瘍はリンパ管を通して転移をするリスクがあるため一つの乳腺だけでなく、リンパ管の走行を考えて複数の乳腺を切除します。
犬では第1~3乳腺に乳腺腫瘍ができた場合はこの領域を、第3~5乳腺にできた場合はこの領域を切除します。
左右の乳腺に腫瘍がある場合は同時に手術することもありますが、皮膚が伸びない場合はくっつかないケースもあるので一度に行わないこともあります。
猫の乳腺腫瘍は悪性度が強く、片側の乳腺を全摘出する術式が用いられます。
検査で既に転移が見られる場合は手術では治せません。
避妊手術をしていない場合、ホルモンが影響しないように乳腺腫瘍摘出手術の際には避妊手術も同時に行います。
肛門の左右には肛門腺という強い臭いがする分泌液がたまる袋があります。
この部分にできた腫瘍を摘出する手術です。
肛門嚢腺癌は悪性の腫瘍ですが、すぐそばに直腸があるため、悪性腫瘍切除の基本である広く深くといった切除に限界があるため注意が必要な手術となります。
眼瞼にできた腫瘍を三角形に切って切除し、縫合します。
代表的なものにはマイボーム腺種があります。
皮膚に余裕のない場所の手術になるので腫瘍の大きさによっては術式を変えることも必要です。
脾臓にできた腫瘤は腫瘍でなくても破裂すると多量の出血を起こすため、切除の対象になります。
腫瘍かどうかは切除して専門の検査センターで検査を行わないと分からないため、手術前に腫瘍かどうかを判定することはできません。
脾臓の腫瘤ができた場合は脾臓に血液を供給している血管を全て糸で結紮し脾臓全体を摘出します。
雌の陰部にできた腫瘍を摘出します。
この部分も肛門嚢腺癌や眼瞼腫瘍と同じように広く、深く切除することが難しい部分です。
腫瘍の大きさを見て適切な余裕をもって切除します。
卵巣にできた腫瘍の切除は避妊手術で卵巣を摘出するのと同じ手技で摘出します。
卵巣の下にある動脈を糸で結紮し、転移も防ぐためつながっている子宮ともう片方の卵巣も摘出します。
耳の内側にできた腫瘍の切除手術です。
周囲の組織に余裕がなく出血も多い部分であるため、腫瘍の切除後は縫合せずにテーピングをして傷口が修復されるのを待ちます。